そもそも糸リフトって何?糸リフト施術の基礎知識

糸リフトとは、溶解性または非溶解性の糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げることで顔や首のリフトアップを行う美容施術です。糸の種類としては、体内で自然に吸収されるポリディオキサノン(PDO)や、より長期間の効果を持続させる非溶解性の糸などが使用されます。糸は、ただ物理的に皮膚を持ち上げるだけでなく、コラーゲン生成を促進する役割も果たします。このコラーゲンの増加により、リフトアップ効果だけでなく、肌の弾力やハリも改善され、全体的に若々しい印象を保つことができます。

施術は、局所麻酔のもとで行われることがほとんどで、痛みは軽減されます。施術の流れとしては、まず医師がたるみやリフトアップが必要な部位を確認し、糸を挿入する場所を決定します。糸は皮膚の下に挿入され、たるんだ部位を引き上げるように配置されます。この過程で、糸の小さな突起やコーン状の構造が皮膚に引っかかり、リフトアップ効果が持続する仕組みになっています。糸が体内に吸収される過程でコラーゲンが生成されるため、施術直後の効果だけでなく、数ヶ月後にさらに効果が現れることもあります。

糸リフトはメスを使わないため、フェイスリフトのような大がかりな手術に比べてダウンタイムが短いのが特徴です。施術時間も短く、通常は30分から1時間程度で完了します。術後は腫れや赤みが出ることがありますが、数日以内に回復し、軽いメイクで隠すことができる場合も多いです。効果の持続期間は糸の種類によって異なりますが、一般的に溶解性の糸であれば6ヶ月から1年半、非溶解性の糸では2年以上持続することが期待できます。年齢とともに生じるたるみやシワに対して効果的であり、特に初期のたるみ改善を目指す方に人気の施術です。

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