糸リフトには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。まず、最大のデメリットは効果が一時的であることです。溶解性の糸は体内で徐々に吸収され、リフトアップ効果が持続するのは通常6ヶ月から1年半程度です。そのため、定期的に施術を受ける必要があります。非溶解性の糸を使用すれば2年以上の効果が期待できるものの、永久的な効果ではないため、長期的に維持したい方にとってはやや物足りなく感じるかもしれません。
また、糸リフトは、たるみが重度な方には十分な効果を得られないこともあります。軽度から中度のたるみには効果的ですが、重度のたるみやシワを解消したい場合、糸リフトでは限界があるため、フェイスリフトのような外科的手術の方が適している場合があります。加えて、施術後にしこりや違和感が残るケースもあります。これは糸が皮膚の下で正しく配置されなかった場合や、組織の反応によるものですが、稀なケースとはいえ、注意が必要です。
施術後、数週間から数ヶ月にわたり、挿入した糸が皮膚に影響を与えるため、顔に突っ張り感や腫れが残ることがあります。このようなダウンタイムは、一般的に軽いものですが、敏感な肌を持つ方や体質によっては、もう少し長引くこともあります。また、施術者の技術によっては、糸が正しく挿入されずに効果が不十分となるケースや、左右非対称な仕上がりになるリスクもあります。そのため、技術と経験を持つ医師の元で施術を受けることが重要です。